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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-
第51章 【第四十六話】かたちにならないもの
その日の夕方、リーバーさんから、師匠がすでに本部を発ったと聞いた。
「まあ、あの人だからな。ふらっと戻ってくるだろ」
そう言って、リーバーさんは笑った。
私も笑って頷いた。
けれど、その夜はなかなか眠れなかった。
瞼を閉じるたび、昼間の言葉が浮かぶ。
――達者でな。
そして、歌っている母の顔。
いくら思い出そうとしても、私の中の母は笑っていた。
そうしているうちに、窓の外が白み始めていた。
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