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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第50章 【第四十五話】『守る』というかたち



今度はアレンまで吹き出す。

「ラビ、自分が入院してた時は、点滴抜いて逃げましたよね」

「そ、それとこれとは話が別だろ」
「同じですよ」


アレンが呆れたような顔でこちらを向く。

「……ティファも大変ですね」

「……おーい、アレンさん。聞こえてますよー」



私は木刀を持ち直した。

ふと、アレンの左腕に目がいく。

今は発動していない、その腕。
レベル4の前で見た白い輝きは、今も目の裏に残っている。


あの力と、いつか本気でぶつかってみたい。

私のイノセンスだって、新しい形になったのだから。



「ねえ、アレン」

「はい?」

「本格的に鍛錬できるようになったら、久しぶりに手合わせしない?」

アレンの目が少し明るくなる。

「いいですね」

「ほんと?」

「うん。僕もティファと手合わせするの、久しぶりだし」

「前より強くなってるかもしれないわよ」

「それはこっちの台詞ですよ」

アレンが笑った。

少しだけ真面目な顔になって続ける。

「でも、ちゃんと医療班から許可が下りてからだからね」


「分かってるわ」

「ならいいんです。お互い遠慮は無しで――」

「ちょい待ち」

横からラビの声が入った。

さっきまでより、少し低い。



私とアレンが同時に振り返る。

「何?」


「なんで今から手合わせの約束なんかしてんのさ」

「別にいいじゃない。回復してからの話でしょ?」


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