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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第42章 【第三十七話】声なき再会



方舟の街を、四人で見て回った。

崩れたはずの通路も、消えたはずの広場も、何事もなかったように元通りだ。


空には鳥まで飛んでいる。
嘘みたいに、静かだった。


「しっかし静かだなぁ」

ラビは首の後ろで手を組んだ。


「あのピンチは何だったんさ……。ホントにお前が舟を戻したんか、アレン?」

「えぇ、まぁ……」

アレンは曖昧に頷く。

「釈然としない所は、ありますが……」



(……大事なとこ、見逃しちゃったさ)

ラビは、心の中で溜め息をついた。


崩壊が止まった、あの瞬間。

アレンが何をどうやったのか。
落ちてる間に、全部終わってた。

気づいたら石畳の上で、街は元通り。

記録者として、これほど惜しいこともなかった。


まあ、生きてりゃそのうち聞ける。

そう思うことにした。





「……なあ」

不意に、神田が口を開いた。


いつもの仏頂面のまま、視線だけをこちらへ寄越す。

「あいつ、何であんなになったんだ」


あいつ。

ソファに残してきた、あの銀髪を指しているのだと、すぐに分かった。


ラビの足が、僅かに止まる。


「……敵に、足止めされたんさ」

短く答える。

「オレらが先へ進めるように、ティファが一人で引き受けた。……で、無茶しすぎた」

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