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【Dグレ】Twin Ray -灰の世界に響く歌-

第42章 【第三十七話】声なき再会



音が、生まれた。


一音。

また、一音。


拙く始まったはずの旋律が、指が動くほどに、勝手に形を成していく。


まるで、ずっと昔から知っていた歌みたいに。


歌詞のない子守唄が、白い部屋を満たし、方舟全体へ広がっていった。


それは、祈りに似ていた。

いつか聴いた、誰かの歌声に――少しだけ、似ていた。



剥がれかけていた『卵』の光が、止まる。

宙に散っていた欠片が、逆再生のように舞い戻っていった。

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