第6章 練習の成果
その時は突然訪れた。次回作のドラマの撮影の休憩時間。
神様…あ、いつものメイクさんにメイクしてもらってるとき。
「そう言えばさっき、ちゃん見かけましたよ」
「っ!…どこでですか?」
「隣のスタジオです」
「…まだいらっしゃいますかね」
「たぶんいるはずです。今いつもより気合い入れてメイクしてます」
「え、そんなお気遣いを…」
「本当は倍の時間かけてさらにイケメンにしたいんですけどね。せっかくならかっこいい状態で会いたいじゃないですか?」
やっぱり神様だ。早いのに丁寧に仕上げてくださった。
「できました。いってらっしゃい!」
「ほんっとうに、ありがとうございました」
深々と頭を下げて隣のスタジオに向かう。