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【最遊記】千日紅

第8章 Love Trigger★


「いやー、ほんとごめんね。
適当に誰か人見繕って抱いてもらうしかなさそー」

華楠は身体を起こし、乱れた服を整え軽口を叩く

「ふざけてる場合か」

「……ごめ」
(でも…じゃあどうしたら良いのよ…)

本当だったら…自分の目と心で…この人とって思える相手とシたかった。



静寂が辺りを包み込む







カチ………シュボッ…

ふーーーーーーーーーーーっ





「…………わかった。俺が引き受ける」

口火を切ったのは三蔵の方だった。
しかも華楠からしたら思いもよらぬ言葉で。


「俺じゃ嫌か」

「でも……私初めてだしっ…三蔵に迷惑かけるよ?」

「俺じゃ嫌かと聞いている」

「だって……」

「嫌なら嫌と言え。無理強いはしない」

「嫌じゃ……ない……けど……こういうのって好きな人同士でするんじゃないの」

「言ってる場合か」
三蔵はハァとため息をつく

「いいか、一度しか言わんからな。
少なくとも俺はお前に好意を持っている。
じゃなきゃ一緒に旅なんてするか」

「さん……ぞ……?」

「お前のこと何とも思ってなかったら、この状態のお前のことも放っておくし、それか悟浄を連れてきて対応させるだろうな。」

「え、ひど。」

「この俺が、引き受けてやると言ってんだ。素直に聞いとけ

それとも何か?
お前の眼と心で見た俺は、身体を許せる相手にはならんか?」

「三蔵…それ…って…」

三蔵は華楠の頬に手を添えゆっくり口付ける。華楠も静かに目を開けていくと、紫暗の瞳に射抜かれた。
その時、心臓がドクンと大きく脈をうち体の奥から熱を帯びてくる。

「はっ……さんぞ……アツい……」

「とりあえず宿に戻るぞ」





​───────​───────​──



二人が宿へ戻ると、カウンターに居たオバチャンが安心したように声をかけてきた

「あら!!見つかったんだねぇ、良かったよぉ本当に…!!って、お坊さん!頬切れてるじゃないの!」

「すまん、色々あって疲弊しているためコイツは早々に休ませる。連れの三人が戻ってきたら伝えておいてくれ」

それだけ告げると三蔵は華楠の手を引き足早に歩き出し自室へと引っ張り込む。

そして大きくドアを閉め、勢いよく鍵をかけた。


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