第8章 Love Trigger★
三蔵side
「 」
声が聞こえた
宿で待っているつもりだったが呼ばれた気がして、気付くと外へと出ていた。
聞こえる方へ足が勝手に進む。
裏道の寂れたネオン街のとある建物の一室、扉の鍵穴に向けて銃を放つ。
開けると、押さえ付けられている華楠が視界に入った。
何の躊躇いもなく男二人の足目掛けて更に銃を放つ
「ぎゃああ!」と叫び声を上げながら華楠から離れて蹲っている。
華楠の口に詰められているタオルを取ってやる
「ごめん、三蔵…」
「目、どうしたんだ 」
頑なに目を瞑ったままの華楠に違和感を覚え問いただすが、首を横に振るだけで。
呻く男に近寄り顔を上げさせ額に銃を当てる。
「何をした」
「薬!薬を飲ませただけだ!」
「飲んで最初に見たヤツに発情する薬!」
なるほどな。
それでアイツは目を開こうとせんわけか
「効果をなくす方法は」
言いながらさらにグッと銃を額に押し付ける
「俺たちは何も知らねーんだ」
「そうだ!俺たちだって今日初めて上のヤツから貰ったんだ」
「効果は一晩らしい。本当にそれしか知らねえ!」
「おれたちゃ人間だ!あんた坊さんなんだろ、こんなことして良いのかよ!」
男は懐から隠し持っていたナイフを取り出し、振ってきた。後ろに引いて避けるが先端が僅かに触れ、俺の頬にピッと切れ筋が入る。
謝ったら許してやろーかと思ったが
やれ知らないだの、初めてだの自分の保身ばかりじゃ…
「救えねーな」
ガウン!
ガウンッ!!!