第9章 十六夜
八戒&三蔵 side
その日の夜
八戒は三蔵の部屋を訪れていた。
「彼女に…想いを告げようと思っています」
「何故俺にそれを言う」
三蔵はフーッと煙草の煙を吐き出す
「筋は通しておこうと思いまして」
「別にあいつは俺の何ってワケでもねぇし、俺がとやかく言う筋合いはねぇだろ」
「でも…抱いたんでしょう?」
「あれは」
「薬のせいで仕方なく、ですか?」
被せるように八戒が言う
「…………ああ」
「本当にそれだけですか?」
「そうだと言っている。」
「分かりました。では良いんですね?」
「良いも何も、あいつ次第だろ」
吐き捨てるように言う三蔵に
「貴方ももう少し素直になった方が良いですよ」と告げて八戒は出て行く。
チッ!!!
三蔵は大きく舌打ちをし、吸っていたタバコを灰皿にぐりっと押し付けた。