第6章 Mother
華楠は後片付けのためその場を離れようとするが、ひとつ思い出したように
「あ、食べ終わったら、歯磨きね。
そこに川あったからついでに顔も洗ってきなよ」
と言い残して少し離れた場所で、調理器具の片付けをしだした。
食べ終わった4人は川へ向かい、各々歯磨きと洗顔を済ませる。
「なんかさ、華楠って
母ちゃんみてェだな」
悟空がこそっと言った言葉に
他の3人も同意した
「俺さ、母ちゃん知らないけど
母ちゃん居たら、きっと……
こんな感じなんだろうな!」
「そう……ですね」
「……だな。」
「フン…」
皆、母を知らずに生きてきた
最初から居なかったのだから
そういうものだと思って生きてきたのだ
だが華楠と過ごすようになって
自分を気にかけてくれる存在が居ることの
温かさと安心感、そして少しのくすぐったさを
心地良いと感じるようになっていた
「よし、片付け終わり!みんなも準備いい?」
「おー!」
「華楠また助手席〜?」
「じゃ行きますよ」
「チッ…また後ろかよ」