第6章 Mother
翌朝
カンカンカンカンカンカンカン
けたたましく響く金属音に一行は飛び起きる。音がする方を見ると華楠が鍋とお玉を持って立っている姿が目に入った
「おっはよーーー!朝だよ!」
その横で八戒がずずっとお茶を啜っている
「んーーーー……」
「んだよ……」
「うるせぇ」
3人はダルそうに目線だけ動かすが華楠は気にせず、ラジカセのボタンをカチッと押した
『ラジオ体操第一!!』
チャンチャンカチャカチャカチャンチャンチヤチャン♪
「ほら!みんな!こっち来て!!」
「んーーーー…」
「まだ6時だぜ」
「うるせぇ」
「ほら!!早く!始まっちゃう!!」
華楠が急ぐように声をかけると3人は嫌々ながらもジープから降りてきた
『腕を前から上にあげてー!大きく背伸びの運動!はい! 1、2、3、4…』
「朝っぱらからこんなんやってらんねーつの、なぁさんぞ…」
のそのそ体を動かしながら悟浄がチラッと三蔵の方を見ると、そこにはキビキビと体を動かす三蔵がいたのだ
「三蔵、寝起きなのに良い動きですねぇ」
『足を戻して両足とび〜!
1、2、3、4♪
開いて閉じて開いて閉じて♪』
「クソ…昔居た寺院で毎日やらされてたせいで体が勝手にっ」
ぴょんぴょん
「三蔵にこんな特技があってなんて!」
華楠はキラキラとした目をしながらキビキビ動く三蔵を見ている
「特技じゃねぇ!!!」
『深呼吸〜
大きく息を吸い込んで吐きます』
チャン……
(終わった……)
皆が思ったその時
『ラジオ体操〜第二〜♪♪』
チャンチャカチャン♪チャンチャカチャン♪チャララララ〜ン♪
『両足跳びで 全身を揺する運動から〜
はいっ』
「いや!第二知らねえしッッッ!!!」
悟浄が三蔵の方を見ると
「くそっっ……!!!」
嫌そうなのにキビキビ動く三蔵が居た
(なんで第二もできるんだよ)
「ほら悟浄、こういうのはキレよくやる方がカッコイイんですよ?」
見ると悟空も八戒も音楽に合わせてしっかり体を動かしている
(え?第二できないの俺だけ??)