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【最遊記】千日紅

第5章 台風一過


ドゥルルルルル

台風も過ぎたことで、5人は村を発った。

「んー!外きもちーね!」
「台風一過ですねえ」
「なんで俺が後ろなんだよ」
「せめえよー!」
「華楠、俺の隣来ねえ?」

八戒の運転のサポート役という形で華楠が助手席に座っているため、後部座席には残りの男3人が狭そうに座っている。

「なっちゃんが地図と方位磁石でナビしてくれるからホント助かります」

「疲れたら運転変わるから言ってね!」


「…………っ!!」
今までこんなことを言ってくれる人が居なかった八戒は、じーーんと感動している

がそんな時



「三蔵一行!今日こそ経文を貰いに来た!」

ばばーん!と小高い丘の上から、褐色肌の男の妖怪が見下ろしている

「げっ!紅孩児!」

「??お知り合い?」

「お知り合いといいますか…敵側の王子様ってトコですかね。」

「牛魔王蘇生のために天地開元経文を集めていて俺の魔天経文を狙っている。師匠の聖天経文はあちらサイドにあるってことだ」

八戒と三蔵が大まかに教えてくれた。

(ふーーーん。なるほど?
てことは…私はあの人らからとり返せばいいって訳ね。)




(ん?なんか人数多くねえか?)
(女が一人いるな)
(紅髪……?)
紅孩児サイドはこそこそと何か話しているようだ

「ま、良いじゃん!いっくよー!」
同じく褐色肌の小柄の女の子が丘からヒュッと飛び降りた、かと思えば悟空に向かって踵を下ろすが悟空はそれを如意棒で受け止める。

皆ジープから降りて戦闘態勢に入った





「よォ悟浄」
ガタイの良い黒髪の男が悟浄に声をかける

「お前……妹なんかいたか?」

ちらっと華楠の方を見ながらその男は言った
(え?私のこと??)


(紅髪同士そう思われたのだろうが、妹とは少し短絡的すぎやしないか
いやそもそも私は悟浄より2歳上だ。
悟浄と私の顔は似てるか?似てないよな?
弱そうか?だから妹かと聞いたのか?)

悟浄の方をチラッと見ると間抜けそうな顔しながら「ハァ?」と言っている




(なんか……ムカついてきたな。)


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