第5章 台風一過
(ん……………朝かぁ……)
チュンチュンと雀の鳴き声が聞こえる
(台風、過ぎたみたい)
意識もハッキリしてきたところで目をゆっくり開けると、長いまつ毛の金髪美人が視界に入ってドキリとする
(そうだった!!!
昨夜三蔵に抱き枕にされたんだった!)
身じろぎをしてもぎゅうっと更に抱きしめられ、お互い抱き合う形になってしまい恥ずかしさが募る。
(こんなの他の人に見られたら……!!)
「さ、さんぞ…離して……」
絡められた足を動かすと、お腹のあたりに硬い物がゴリっと触れた
(えっ…ちょっと…コレって
朝勃ちってやつ…
男の人のって…こんなに硬くて大きいの…?)
ゴリゴリとお腹に当たるソレをどうして良いか分からず、顔を真っ赤にしながら三蔵に声をかける
「三蔵、起きて…起きてよォ……」
手で肩を叩くが起きる気配はなく、下半身は更に押し付けられる
ドンドンドン!!!!!
そんな時大きくドアを叩く音がした
「華ー楠!寝坊してんのーー?」
悟空の声だ
時計を見ると朝8時
いつも6時に起きて朝食の準備をしている華楠からしたら大寝坊
「悟空、ごめん、今起きた!!」
ドアの向こうの悟空に聞こえるように、少し声を張って答える
「そっか!朝メシは八戒が用意してくれたから、気にしなくて良いからなー!」
そう言って悟空はパタパタと部屋の前から去っていった