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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第45章 誕生日


 
 

「あ、でも……」 


その時、出久がふと考え込むように口元へ手を当てた。


「ユカリ先輩、僕たちからの物だとかえって気を遣わせちゃわないかな……?」

「…………」


その言葉に、爆豪が眉を寄せる。


「……遣うに決まってんだろ、アイツの性格考えろ」


脳裏に浮かぶのは、いつだって自分たちを優先するユカリの姿だった。


「高ぇもん渡したところで『こんなの悪いよ』だの何だの、遠慮し出すに決まってんだろうが」


何かを貰えば、まず相手のことを気にする。

自分のために誰かが時間を使ったと知れば、それだけで嬉しそうに笑う。

だからこそ――爆豪には分かっていた。

ユカリが喜ぶのは、物そのものだけじゃない。

自分のことを考えてくれた時間。

自分のために選んでくれた気持ち。

そういうものを、何より大切にする女だ。


「優しいからな、ユカリ先輩」


轟も静かに同意した。


「……うん、そうだね」


出久も深く頷く。

すると――


「あ」


何かを思いついたように、出久が顔を上げた。


「だったら、ひとつ提案があるんだけど……」

「何だ?」


轟が聞き返す。

出久は少しだけ緊張したように、けれどどこか嬉しそうに笑った。


「プレゼントじゃなくて……色紙にしない?」

「色紙?」

「うん」


出久は言葉を続ける。


「ユカリ先輩って、僕たちにたくさんのことを教えてくれたよね」


その言葉に、何人かが静かに頷いた。


「勉強のことだけじゃない。訓練のときも、悩んでるときも……いつも一人一人ちゃんと向き合ってくれた」


出久の脳裏に、これまでの出来事が浮かんでいく。


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