第45章 誕生日
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その日の昼休み時間。
1年A組の教室では、ひとつの話題で盛り上がっていた。
「なあなあ、もうすぐユカリ先輩の誕生日だろ?」
切島の一言に、教室のあちこちから声が上がる。
「あー!そうじゃん!」
「プレゼントどうする?」
「何が好きなんだろう?」
「本人に聞けば?」
「それじゃサプライズにならないだろ!」
そんな会話が飛び交う中――
教室の隅では、爆豪が机に頬杖をつき、露骨に機嫌の悪そうな顔をしていた。
嫌な予感しかしない。
そして、その予感は見事に的中した。
「……なあ」
切島がぐるりと振り返り、爆豪を見た。
「爆豪」
「あ?」
「ユカリ先輩って、何が好きなんだ?」
「…………」
爆豪の眉間に皺が寄る。
「知らねぇ」
「嘘つけ!」
即座に食いついたのは上鳴だ。
「付き合ってんだろ!?絶対知ってんじゃん!」
「そうだよ爆豪!」
芦戸まで乗っかってくる。
「教えてよ!ユカリ先輩が好きなもの!」
「完璧なプレゼントを選びたいと考えておりますの!」
あの八百万まで興味津々でこちらを見ている。
気づけば――
「爆豪!」
「教えて!」
「何好きなの!?」
「甘いもの?アクセサリー?」
「好きなブランドとかある!?」
「休日何してる!?」
爆豪の周囲に、A組の面々がぞろぞろと群がり始めた。
「うるせぇ!!」
「じゃあ一個だけ!」
「答えろよ爆豪!」
「ユカリ先輩、何欲しがってた!?」
「知らねぇっつってんだろうが!!」
バンッと勢いよく机を叩く爆豪。
だが、誰一人として引かない。