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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第44章 My Cheerleader (R18)





***

それからしばらくの間。

幾度となくボールがコートを行き交い、体育館は割れんばかりの歓声に包まれ続けた。

決勝戦。

爆豪の圧倒的なプレーと攻撃力はまさにコートを支配していたが、対する3年生チームも引かない。

両者一歩も譲らず、得点板の数字は最後まで拮抗していた。

​そして――ほんの僅差で最後の一点を叩き込んだのは、3年チームだった。

​――ピーッ!!

​ついに試合終了を告げるホイッスルが響き渡る。

​「やったーーーッ!!」

​ミリオが両手を突き上げて爆発的な歓声を上げた。

その横では、ヘトヘトになった環が膝に手をつき、消え入りそうな声で呟く。

​「……勝てたけど、今年の1年生恐ろしい……死ぬかと思った……」

歓声の中、選手たちがコート中央へ集まっていく。

けれど、爆豪はそんなことには構わず、真っ先にコートの外へ向かった。

その先にいるのは、もちろんユカリ。

ユカリもすぐに気づき、ぱっと表情を明るくする。

「爆豪くん、お疲れさま」

「……おう」

​短く答えた爆豪は、ユカリのすぐ目の前で足を止めた。

「試合、すごかったね」

「……別に」

「かっこよかったよ?」

「…………」

その一言に、爆豪の眉がわずかに動く。

けれど、何か言い返すより先に、ユカリの手を取った。

「行くぞ」

「え?」

戸惑うユカリをよそに、爆豪はそのまま歩き出す。

「どこ行くの?」

「……着いて来い」

「でも、まだみんな――」

「後でいい」

有無を言わせぬ調子だった。

けれど、繋がれた手は乱暴ではない。

むしろ、離さないと言わんばかりに、しっかりと握られている。

ユカリはそんな爆豪の横顔を見上げ――ふっと愛おしそうに微笑んだ。

「……うん」

そのまま、素直についていく。

二人の背中が人の波の向こうへ消えていった。


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