第44章 My Cheerleader (R18)
「それにしても今日はまた……ずいぶんと可愛い格好してんね?」
チアガール姿を眺めながら、いたずらっぽく目を細める。
「実は、サポート科の子たちにお願いされて……」
「へぇ。なるほどねぇ」
ホークスは楽しそうに頷いた。
「でも、似合ってるよ」
「……ありがとうございます」
ユカリは照れくさそうに笑う。
「いやぁ、久しぶりに会えたと思ったらこんな可愛い姿まで拝めるなんてさ。今日は来て大正解だったなぁ〜」
「もう……」
困ったように笑いながらも、ユカリの表情はどこか嬉しそうだった。
――その様子を。
コートの中から、爆豪は黙って見ていた。
「…………」
眉間の皺が、さらに深くなる。
昔から知っている。
自分よりずっと前から、ユカリを知っている。
それだけでも腹が立つのに。
相手はプロヒーロー。
年上で。
有名で。
余裕まである。
しかも――ユカリが、あんなふうに嬉しそうに笑っている。
爆豪の拳が、ゆっくりと握り込まれた。
そして。
ホークスは、そんな爆豪の視線に――
ふと、気づいた。
ユカリの肩越し。
コートの中から、こちらを睨みつけている少年。
「…………」
一瞬だけ、ホークスの目が細くなる。
そして――
口元が、ほんの少しだけ吊り上がった。
まるで何かを察したように。
「……へぇ」
小さく呟いたホークスの目が、面白そうに輝く。
――どうやら。
久しぶりに会ったお気に入りの後輩には、以前とは少し違う事情があるらしい。