第35章 常夏SPLASH
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その頃、雄英高校の1年A組寮。
自分の部屋のベッドに仰向けになった爆豪は、天井を睨みつけるように寝転がっていた。
だが、その空気は妙に張り詰めている。
原因は、爆豪の手にあるスマートフォンだった。
画面には、朝一番に送ったメッセージが表示されている。
『今日何してんだ』
ぶっきらぼうな、たった一文。
その横には、数時間経った今もなお無情にも――
【既読】
の文字が表示されないままだった。
「……チッ」
舌打ちが部屋に響く。
爆豪はスマホを睨みつけたまま、眉間に深い皺を寄せた。
(……あのバカ)
(何してやがる)
(スマホ見る暇もねぇのかよ)
いつものユカリなら違う。
忙しくても、「ごめんね、今見た!」と必ず返信をくれる。
それが今日は、朝から一度も反応がない。
何かあったのか。
それとも、本当に気づいていないだけなのか。
頭ではそう考えようとする。
だが、胸の奥からじわじわと嫌な想像が湧き上がってくる。