第35章 常夏SPLASH
峰田はニヤリと鼻の下を伸ばしながら、ここぞとばかりに言葉を続けた。
「そうそう! 日頃の訓練の疲れを癒やすためにさ、クラスみんなでパーッと息抜きに行こうじゃねぇか!!」
「凄いじゃない峰田ちゃん!」
「屋内なら日焼けの心配もないし、わたくしも行ってみたいですわ!」
蛙吹や八百万たちも大喜びで一気に食いついた。
「よっしゃあああ女子全員確保!!」
心の中でガッツポーズし、鼻血が出そうなのを堪える峰田。
そんな峰田の邪念を敏感に察知した耳郎が、ジト目でイヤホンジャックをチラつかせる。
「……あんた、変なこと考えてない?」
「め、滅相もない! 純粋なクラスのレクリエーションだよ、レクリエーション!!」
「あはは、楽しそう! クラスみんなで行くのなんて、合宿以来だね!」
麗日も無邪気に笑い、完全にA組全員で行く流れが出来上がっていく。
「んじゃ、全員分の水着とか用意しねぇとな!」
上鳴がそう言うと、瀬呂が「おい峰田の顔、下心が溢れすぎててモザイク必要だぞ」と笑いながら突っ込む。
男子も女子も入り乱れて「新しい水着買う?」「スライダー勝負しようぜ!」と、共有スペースは完全にワチャワチャのお祭り状態に。
まさか、同じプール、同じ日に、ユカリたちがいるとも知らず―――
A組の、下心と期待が入り混じったドタバタなプール計画が、こうして本格的に動き出したのだった。