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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第34章 恋情増幅・後日談





彼らにとって、あの林間合宿のヴィラン襲撃事件の際、ユカリを救出するために死線を潜り抜けた5人(ミリオ、環、爆豪、轟、出久)の存在は、まさに神話そのものだった。

​「だいたいさ、救出劇のメンツが強すぎるんだよ! 【環派】の古参としては、やっぱり幼稚園からの絆が強い天喰先輩が至高の公式カプだと思うわけだけど!」

「いやいや爆豪と轟くんもやばいって。あの二人のライバル意識に『ユカリ先輩』が加わると、まじで戦場が変わる」

​そんな外野の熱い討論会など、当事者たちは知る由もない。

​「いやー、それにしてもさぁ!」

爆豪のテーブルでは、上鳴が手にした箸を振り回しながら楽しげに切り出していた。

「今朝の中庭イベント、見た!? 2年の男子がユカリ先輩にガチ告白してたやつ! 先輩、相変わらずマジでモテモテだよな〜!」

「あー、俺も見たわ。ユカリ先輩の人気ってマジで天井知らずだよな」

瀬呂が肉を頬張りながらしみじみと頷く。

​そんな外野の能天気な会話を、爆豪は激辛麻婆豆腐を口に放り込みながら、鼻で冷たく笑い飛ばしていた。

(相変わらずモテてる? ハッ、笑わせんじゃねェよ)

周りの有象無象がどれだけ遠くから憧れようが、今朝どれだけ男に告白されようが、関係ない。

昨日、あの保健室のベッドの上で、自分の腕の中でひどく喘いで、文字通り『めちゃくちゃにしてやった』のは、他の誰でもない、この俺だ。

昨日刻み込んだ自分の肉体の熱と、奥まで暴いたときの引き締まるような極上の締め付けを思い出し、爆豪の口元が自然と獰猛に歪む。

その凶悪な笑みを、隣で大盛りの唐揚げを口に放り込んでいた切島が、モグモグと顎を動かしながらまじまじと見つめた。

そして、いつもの気安い調子でツッコミを入れる。

「おいバクゴー、何一人でニヤついてんだよ、不気味だぞ!」 

「あぁん!? ぶっ殺すぞ!!」

一方、そこから離れたテーブルでは、飯田が真面目な顔で立ち上がったところだった。

「すまない、少し水を足してくる!」

彼が給水器の方へと席を外した、まさにその瞬間。


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