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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第33章 恋情増幅(R18)




***

3年A組の教室。

休憩時間に戻って来たユカリは、自分の席に飛び込むようにして座った。

意味もなく​手元の教科書を開いてみるものの、文字なんて一文字も頭に入ってこない。

​『……っ、ん、あ……っ』

静かな保健室。

あの生々しい蜜の音。

耳元で囁かれた轟の低い声。

思い出すだけで、下腹部の奥がまたキュッと熱くなる。

ユカリは長い髪を必死にかき寄せ、轟に付けられた首元の赤い痕を隠すようにして、ずっとそわそわと身体を揺らしていた。

​「あ、ユカリ!資料渡しに行ってから全然戻ってこなかったけど大丈夫だった?」

​「そうそう!ほんと心配したんだからね〜! 」

​いつも通り無邪気に話しかけてくるミリオとねじれ。

ユカリが「う、うん、ちょっとリカバリーガールに捕まっちゃって!」と引きつった笑顔で返すと、「そっか、無事なら良かった!」とすぐに納得して別の話を始めている。

​だが、その横で。

​机に突っ伏したまま、じっとユカリの様子を観察している男がいた。

​(………おかしい)

​環だ。

ユカリとは長い時間を共にしてきた幼馴染。

だからこそ、今の彼女の様子が、単に「個性の誘惑に耐えているだけ」の状態ではないことくらい、一目で分かったのだ。

​異様なまでの顔の火照りや、首元を隠す不自然な仕草。

どこか艶を帯びて潤んでしまっている瞳と、防衛戦が決壊してしまったかのような、甘く微睡んだ雰囲気。

環は思う。

何かあったと仮定して。

​それが爆豪か轟であるのは明らかだ。

資料を渡しに行ったあの空白の時間。

その時にユカリはどちらかと、何か決定的なやり取りをしてしまったのではないだろうか。


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