• テキストサイズ

【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第36章 2on1





フィールドでは、なおも戦闘が続いていた。

だが、そこには明らかな変化が生じている。

​轟が、しっかりと八百万の動きを見るようになった。

八百万もまた、轟の動きを捉えながら次の手を打つ。

少しずつ、けれど確実に二人が「背中を預け合って戦う形」になり始めている。

​ユカリは、肌に刺さる二人の連携の変化を確かに感じ取っていた。

だからこそ、ここで終わらせるわけにはいかない。

今の二人なら、この壁を乗り越えて、もう一段階上へと行けるはずだ。

​「よし」

​ユカリが再び、すっと低く構え直す。

​「次は本気で来て」

​轟と八百万が、驚いて顔を上げた。

それと同時に、観戦席のざわめきが一気に大きくなる。

​「え?」

​上鳴が呆然と固まった。

​「今まで本気じゃなかったの?」

​「嘘だろ?」

​切島も、その底知れなさに少し引いている。

​ユカリは不敵に笑った。

少しだけ、二人を挑発するように。

​「まだまだでしょ?」

​その言葉に、轟の瞳の奥で青い炎のような闘志が燃え上がる。

八百万の目にも、決して退かない強い意志が宿った。

​相澤が腕を組んだまま小さく頷いた。

​今からが本番だ。

ただの戦闘訓練ではない。

信頼と連携を自らの体で学ぶための実戦。

そして、それを教える相手は。

間違いなく。

雄英でも屈指の実力者だった。



/ 587ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp