第33章 恋情増幅(R18)
最初は触れるだけの、熱を確かめ合うような口づけ。
けれど。
一度触れ合ってしまえば、堰を切ったように互いの激情が溢れ出す。
「……ん、っ……ふ、ぁ……」
重なる唇の隙間から、甘い吐息が漏れ出す。
何度も角度を変えて貪るような深い口づけの最中、轟はユカリの頬を包んだまま、掠れた声で何度も愛おしそうに囁いた。
「ユカリ先輩、……かわいい……っ、」
「ほんと、好きだ……」
ストレートな愛の言葉が、彼の熱い体温と一緒に鼓膜へと流れ込んでくる。
大好きな人にそんな風に乞われて、何度も熱く唇を塞がれて──ユカリはもう、恥ずかしさも個性の暴走も全部混ざり合って、脳みそがとろとろに溶けてしまいそうだった。
(あ、だめ……っ、もう、力が入らな……)
ユカリの身体から、すとんと抗う力が抜けた。
その瞬間だった。
「──っ!」
視界がぐわんと大きく歪む。
不意にユカリの腰を掴んだ轟の両手に、これまでとは比べ物にならない強い力が込められたかと思うと、一瞬で身体が反転していた。
「っ──」
背中に伝わる、柔らかいシーツの感触。
気づいたときには、ユカリがベッドに仰向けに寝かされ、その上から覆い被さるようにして、轟に完全に組み敷かれていた。
形勢逆転。
先ほどまでユカリが跨っていた彼の太い太ももが、今度はユカリの腰を左右からがっちりと挟み込み、逃げ道を完全に塞いでいる。