第33章 恋情増幅(R18)
少し捲れ上がったスカートの間から、ユカリの白く綺麗な太ももが伸びて、轟の腰を挟み込むようにして密着している二人。
どくん、どくんと、重なる互いの身体からダイレクトに心臓の音が伝わってきた。
いくら普段は冷静な轟とて、健全な男子高校生だ。
ずっと片想いしていた大好きな先輩の、こんな扇情的な姿を前にして、普通でいられるはずがなかった。体温が一気に跳ね上がり、下半身へ血が集まるのを自覚して、内心では猛烈に焦っている。
けれど、それ以上に──
「……っ、ん、だめ……動かないで、私……っ」
顔を真っ赤にして、自分の衝動を必死に抑え込もうと眉をひそめるユカリ。
その潤んだ瞳と、必死に葛藤している健気な姿が、轟の目にはたまらなく愛おしく映った。
「ふっ……」
気づけば、轟の口元から小さく笑みが漏れていた。
「……っ、なんで、笑うの……っ」
恥ずかしさと必死さでいっぱいのユカリが、恨めしそうに轟を睨む。
轟は仰向けのまま、そっと手を伸ばした。
ユカリの頬に触れ、遮るように落ちていた彼女の髪を、優しく指先で耳へと掛ける。
露わになったユカリの耳たぶは、これ以上ないほど真っ赤に染まっていた。
「いや……必死に我慢しようとしてる先輩、かわいいな、と思って」
耳元に触れる彼の指先の熱さに、ユカリの身体が小さく跳ねる。
下から意地悪に微笑む轟に見上げられ、ユカリはたまらなくなって声を絞り出した。
「……っ、轟くんって、ずるい……」
個性のせいで逃げられないのを知っていて、こんな風に翻弄してくる後輩。
すると轟は、耳に掛けた手のひらでそのままユカリの頬を優しく包み込み、引き寄せるように親指でその唇をそっとなぞった。
「……ユカリ先輩が、かわいいのが悪いです」
その声は、いつもの彼からは想像もつかないほど低く、甘く、熱を帯びていた。
確信犯な後輩の言葉に、ユカリの理性が完全に焼き切れる。
「……ん、っ……」
重なるようにして、どちらからともなく唇を塞ぎ合った。