• テキストサイズ

【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第33章 恋情増幅(R18)





「……っ、知ってる、なら……っ」

ユカリは、轟の両手首をベッドに縫い付けるようにして押さえつける。

「……お願い、だから、逃げてほしい……っ、身体が勝手に動いちゃって、私、今、何するかわかんないの……!」

​その声は恥ずかしさと必死さで震えていた。

逃げてほしい。

そうしなければ、個性のせいで無理やり襲ってしまうことになる。

それは、ユカリにとってあまりに恥ずかしく、恐ろしいことだった。

​しかし。

両手首を押さえつけられたまま、轟は逃げようとする素振りを一切見せなかった。

​じっと、熱を帯びたオッドアイでユカリを見つめ返す。

赤と白の髪がシーツに散らばる中、彼はユカリの手のひらの下で、かすかに腕の力を抜いた。

​「……逃げなきゃだめですか」

​「え、……っ?」

​予想外の言葉に、ユカリの思考が止まる。

​「……昼休みに、先輩が個性にかかってるって緑谷に聞いて。だから、近づいたらこうなることも、なんとなく分かってました」

​轟は、自分の両手首を掴むユカリの小さな手に、そっと自分の指先を絡めるように重ねた。

彼の大きな手のひらから伝わってくる熱が、ユカリの個性の熱と混ざり合っていく。

​「逃げる理由、ないです。……だって、俺、先輩に何されたって嫌じゃないんで」

​まっすぐに自分を見上げる彼の瞳には、熱い独占欲と、確かな好意が宿っていた。

彼にとって、今こうして自分に馬乗りになって赤くなっているユカリは、他でもない「大好きな人」なのだから。

​「むしろ……もっと、してほしいくらいだ」

​掠れた声でそう囁きながら、轟はユカリの体を自分の方へと引き寄せるように、繋いだ手にじわりと力を込めた。



/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp