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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第33章 恋情増幅(R18)




***

昼休みの時間。

食堂の賑やかな声から少し離れた中庭では、穏やかな風が木々をカサカサと揺らしていた。

そのベンチに座る出久は、目の前の光景に完全に圧倒されていた。

出久の目の前に並んで立っているのは、爆豪と轟。

爆豪は眉間に深いしわを寄せ、いかにも機嫌が悪そうな顔をしている。

一方の轟も表情こそ普段通りだが、どこか思い詰めたような空気をまとっていた。

二人から漂う重苦しい雰囲気に、出久は思わず背筋を伸ばす。

​(な、なんだろう……この空気……僕、何か怒られるようなことしたっけ……!?)

耐えかねて、恐る恐る声をかけた。

「……あ、あの、二人とも。話があるって……一体どうしたの?」

腕を組んだ爆豪が、赤く鋭い眼光を向ける。

「デク。てめぇ、今日ユカリと話したか」

「えっ?」

突然名前が出てきて、出久は目をぱちぱちさせる。

「えっと……あ、今日休憩時間に会って少し話したけど……」

「チッ!」

​爆豪は苛立たしげに大きく舌打ちをした。

すかさず、今度は轟が低い声で、納得のいかないといった風に口を開く。

​「やっぱりおかしい。ユカリ先輩は今日、俺と爆豪を避けてる」

「ええっ!?ユカリ先輩が二人を?」

出久は思わず素っ頓狂な声を上げて立ち上がりそうになった。

ユカリが人を避ける。

それも爆豪と轟を。

そんなことがあるとは思えなかった。

いつも誰にでも優しく、困っている人を放っておけないユカリ。

二人のことを誰よりも理解し、気にかけてくれているはずだった。

だからこそ、なおさら信じられない。


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