第32章 退院
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テーブルには大量の料理。
ジュース。
お菓子。
ケーキ。
もはや完全に宴会である。
「それでは!」
ねじれが勢いよく立ち上がる。
そして満面の笑みで高らかに宣言した。
「退院祝い第二部を始めまーす!!」
「第二部?」
ユカリが首を傾げる。
ねじれはビシッと人差し指を天井へ突き上げる。
「恋愛会議でーす!!」
「……え?」
嫌な予感しかしない。
「まず議題その1!」
ねじれが勢いよく指を一本立てる。
「爆豪くん!!」
ユカリの動きがぴたりと止まる。
一方のミリオは腹を抱えて笑い始めた。
「はははっ!やっぱそこからなんだね!?」
ねじれが机の向こうから身を乗り出す。
「病院来たんでしょ!?」
早速話を振られ、ユカリの肩がびくっと揺れた。
「……来た」
「どのくらい居たの!?」
「普通に」
「何話したの!?」
「普通に」
「キスした!?」
「してないよ!!」
勢いよく否定したユカリの顔は、一瞬で真っ赤に染まる。
それを見たねじれは目を輝かせた。
「反応がかわいい!」
「やめてねじれ……」
顔を隠しながら抗議するユカリに、ねじれはけらけらと笑う。
「じゃあ次!」
まだ終わらない。
ねじれはにやりと笑って、人差し指を立てた。
「轟くん!!」
「うんうん、あれだよね!」
隣でミリオが何かを思い出したように頷く。
「あれはなかなかだったよねぇ!」
「なかなかだったよね〜!」
「だから何が!?」
ユカリが思わず叫ぶと、ねじれとミリオは顔を見合わせた。
そして息をぴったり合わせる。
「演劇祭」
「ロミオ」
「ジュリエット」
「キス」
「やめて!!」
ユカリは近くにあったクッションを思いきり投げつけた。
ぽすっ!
見事に二人へ命中する。
しかし、当の本人たちは少しも気にせず、お腹を抱えて笑い転げていた。
「当たった!」
「でも痛くなーい!」
「〜〜っ!」
ユカリは恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、もう一つのクッションを抱きしめる。