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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第32章 退院





***

テーブルには大量の料理。

ジュース。

お菓子。

ケーキ。

もはや完全に宴会である。

「それでは!」

ねじれが勢いよく立ち上がる。

そして満面の笑みで高らかに宣言した。

「退院祝い第二部を始めまーす!!」

「第二部?」

ユカリが首を傾げる。

ねじれはビシッと人差し指を天井へ突き上げる。

「恋愛会議でーす!!」

「……え?」

嫌な予感しかしない。

「まず議題その1!」

ねじれが勢いよく指を一本立てる。

「爆豪くん!!」

ユカリの動きがぴたりと止まる。

一方のミリオは腹を抱えて笑い始めた。

「はははっ!やっぱそこからなんだね!?」

ねじれが机の向こうから身を乗り出す。

「病院来たんでしょ!?」

早速話を振られ、ユカリの肩がびくっと揺れた。

「……来た」

「どのくらい居たの!?」

「普通に」

「何話したの!?」

「普通に」

「キスした!?」 

「してないよ!!」 

勢いよく否定したユカリの顔は、一瞬で真っ赤に染まる。

それを見たねじれは目を輝かせた。

「反応がかわいい!」

「やめてねじれ……」

顔を隠しながら抗議するユカリに、ねじれはけらけらと笑う。

「じゃあ次!」

まだ終わらない。

ねじれはにやりと笑って、人差し指を立てた。

「轟くん!!」

「うんうん、あれだよね!」

隣でミリオが何かを思い出したように頷く。

「あれはなかなかだったよねぇ!」

「なかなかだったよね〜!」

「だから何が!?」

ユカリが思わず叫ぶと、ねじれとミリオは顔を見合わせた。

そして息をぴったり合わせる。

「演劇祭」

「ロミオ」

「ジュリエット」

「キス」

「やめて!!」

ユカリは近くにあったクッションを思いきり投げつけた。

ぽすっ!

見事に二人へ命中する。

しかし、当の本人たちは少しも気にせず、お腹を抱えて笑い転げていた。

「当たった!」

「でも痛くなーい!」

「〜〜っ!」

ユカリは恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、もう一つのクッションを抱きしめる。


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