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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第30章 反省文





その時。

ミリオが原稿用紙を見つめながら言った。

「俺さぁ!」

嫌な予感がした。

全員が思った。

嫌な予感しかしない。

「ユカリ救出大冒険ってタイトルで書こうかな!」

「やめろ」

爆豪も。

「やめてくれ」

環も。

「やめてください」

出久も。

「やめた方がいい」

轟も。

全員の意見が一致した。

しかしミリオは負けない。

「え〜!?でも絶対面白いよ!第一章、突然の誘拐!」

「だからやめろっつってんだろ」

爆豪の額に青筋が浮かぶ。

「第二章、爆豪くん超怖い」

「殺すぞ」

「第三章、環がどんどん顔色悪くなる」

「……やめて」

環が本気で嫌そうな顔をした。

実際、救出作戦の間はずっと顔色が悪かった。

だから誰も否定できない。

「第四章、緑谷くんのメモ帳が十冊増える」

「えっ!?」

出久が固まる。

「増えてたよね?」

「……増えてました」

小さな声で認める。

「第五章、轟くんが無表情で入口を壊す」

轟が首を傾げる。

「事実じゃないか」

「事実だけど!!」

出久がすぐツッコむ。

「でも反省文に書くことじゃないよね!?」

完全に漫才だった。

本来なら静かに反省文を書くはずの教室である。

でももう、誰も真面目な空気を保てていなかった。


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