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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第30章 反省文




そんな時だった。

ガラリ。

教室のドアが開く。

全員が振り返る。

そこにいたのは相澤だった。

五人の背筋が同時に伸びる。

「進んでるか」

「はい!!」

相澤は机を見回す。

そしてミリオの原稿用紙を手に取った。

沈黙。

時計の秒針だけがやけに大きく聞こえた。

数秒後。

「通形」

「はい!」

「なぜ反省文のタイトルが『ユカリ救出大冒険』なんだ」

教室がしんと静まり返る。

出久が机に突っ伏した。

環が顔を覆った。

轟が「やっぱり駄目だったのか」と呟いた。

爆豪は笑いを堪えていた。

相澤はため息をつく。

深いため息を。

そして一言。

「十枚追加」

「ええええええええええ!?」

ミリオの悲鳴が教室中に響いた。

その瞬間、爆豪が吹き出した。

轟も少しだけ口元を押さえる。

出久も肩が震えている。

環ですら俯いていた。

笑っている。

「なんでみんな笑うの!?」

ミリオが叫ぶ。

「だって」

出久が涙目で顔を上げる。

「それは追加されますよ……!」

「むしろ十枚で済んだのが優しい」

環がぼそっと言う。

「確かに」

轟までうなずいた。

「みんな味方じゃないの!?」

ミリオの絶叫が夕暮れの教室に響く。

でも、誰一人助けてはくれなかった。

窓の外では夕陽が沈み始めている。

こうして五人の長い反省文地獄は、まだまだ終わりそうになかった。


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