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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第30章 反省文





沈黙。

重い。

ひたすら重い。

やがて。

相澤が口を開いた。

「まず確認する」

低く落ち着いた声。

その瞬間、五人の背筋が伸びる。

「俺はユカリが無事だったことを喜んでる」

五人が少しだけ顔を上げた。

「本当に良かったと思ってる」

静かな声だった。

だが、その一言に嘘はない。

相澤も心配していた。

教師だから。

もちろんそれもある。

けれど、それだけじゃない。

一年の頃から見てきた生徒だ。

笑うところも。

無茶をするところも。

誰かを助けようとして自分を後回しにするところも。

全部知っている。

だからこそ。

無事だったことは心から嬉しかった。

だが。

「その上で」

空気が変わる。

温度が下がったような錯覚すら覚える。

「お前らを許す気はない」

五人が固まった。

「はい!」

出久が反射的に返事をする。

「はい」

轟も続く。

「はい!!」

ミリオは無駄に声が大きい。

「……はい」

環は消え入りそうだった。

爆豪だけ無言。

相澤の視線が向く。

「爆豪」

「チッ」

即座に舌打ち。

「返事」

爆豪は数秒だけ睨み返し―――

「……はい」

不機嫌極まりない返事をした。

全員が少し驚く。

出久は思わず目を見開き、轟も僅かに視線を向け、ミリオは「おお……」という顔になり、環は現実逃避を始めた。

爆豪が返事をした。

それだけで、この場の異常さがよくわかる。


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