第30章 反省文
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一方その頃。
雄英高校。
職員室の隣にある会議室。
そこには異様な光景が広がっていた。
窓から差し込む朝日。
長机。
壁際に並ぶ椅子。
普段なら教師たちの会議に使われるだけの部屋。
だが今は違う。
なぜなら。
「正座」だからだ。
しかも五人。
綺麗に一列に並んでいる。
爆豪勝己。
轟焦凍。
緑谷出久。
通形ミリオ。
天喰環。
雄英でも屈指の実力者たちが仲良く正座していた。
なんとも豪華な顔ぶれである。
そして―――その正面。
相澤消太。
腕を組み、無言で立っていた。
怖い。
ものすごく怖い。
会議室には時計の秒針だけが響いている。
誰も口を開かない。
いや、開けない。
出久はすでに顔色が悪かった。
膝の上に置いた拳が小刻みに震えている。
環はもっと酷い。
「……帰りたい」
今にも消滅しそうだった。
「環……ごめん……」
隣のミリオも珍しく笑っていない。
いつもなら場を明るくしようとする男。
だが、今だけは背筋を伸ばして神妙な顔をしている。
轟は真面目に座っていた。
反省はしている。
だが自分の行動が間違いだったとも思っていない。
そんな複雑な表情だ。
そして。
爆豪だけはふてくされていた。