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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第29章 救出




その様子を見て、轟が少しだけ笑う。

「緑谷」

「?」

「顔」

「え?」

出久が自分の顔を触る。

そしてようやく涙が出ていることに気付いた。

「うわあああ!?」

出久の慌てているそんな様子を見て。

ユカリも笑う。

本当に久しぶりに。

心から笑ってる。

その時だった。

後ろから大きな影。

「ユカリーーー!!!」

現れたのはミリオだった。

次の瞬間。

ぎゅううううう!!

全力で抱きしめられる。

「生きてたぁぁぁ!!」

「く、苦しい……!」

「だって心配したんだもん!!」

いつも太陽みたいに明るいミリオが。

笑いながら泣いていた。

ユカリはそれを見て優しく笑う。

すると。

「……ユカリ」

環が来る。

いつも通り静かに。

でも。

ユカリは知っている。

環もずっと眠れていなかったことを。

ずっと心配していたことを。

環は少しだけ迷って。

そして。

ぽん。

ユカリの頭に手を置く。

ゆっくり撫でた。

子供をあやすみたいに。

「……無事でよかった」

小さな声。

でも。

ユカリには十分届いた。

幼稚園の頃からずっと一緒だった。

家族じゃない。

でも家族みたいな存在。

その環が。

本当に安心した顔をしていた。

ユカリの目が少し潤む。

「心配かけてごめん」

環は首を振る。

「……いい。帰ってきたから」

それだけだった。

それだけで十分だった。


みんながいる。

自分を迎えに来てくれた人たちがいる。

ミリオ。

環。

ねじれはいないけれど、きっと寮で泣いている。

出久。

轟。

そして爆豪。

みんながいる。

今までも。

これからも。

きっと。

ずっと。


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