• テキストサイズ

【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第29章 救出




***

2階通路。

ミリオと環はコンプレスと激しくぶつかっていた。

「はっ!」

ミリオが床をすり抜け、一気に懐へ潜り込む。

だがコンプレスはそれを読んでいたかのように後退する。

「厄介だねぇ、それ」

「そっちこそ!」

衝撃で壁が砕ける。

その横から環が攻撃を仕掛けた。

コンプレスは帽子を使いながら距離を取る。

時間稼ぎ。

それがコンプレスの目的だ。

ミリオも環も理解していた。

だから焦る。

上へ行かなければならない。

ユカリを助けなければならない。

早く。

一秒でも早く―――

その時だった。

インカムから轟の声が響く。

『見つけた!!』

ミリオの目が見開かれる。

環も顔を上げた。

『ユカリ先輩を発見した!』

「本当に!?」

ミリオが即反応する。

『最上階中央通路!』

『荼毘と一緒だ!!』

一瞬で空気が変わる。 

ミリオの拳が強く握られる。

「今行く!」

環の心臓も跳ねた。

見つかった。

無事だった。

それだけで胸が熱くなる。

数秒の沈黙。

そして。

ミリオが改めて前を睨む。

「どいてくれ。ユカリを返してもらう」

その言葉に。

コンプレスは少し考えるような顔をした。

そして静かに言った。


/ 575ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp