第29章 救出
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3階通路。
爆発音と金属音が響く。
トガは壁や天井を縦横無尽に跳び回り、爆豪と出久を翻弄していた。
「もうっ、二人とも本気すぎるよぉ!」
「うるっせぇ!!」
爆豪の爆破が壁を吹き飛ばす。
だがトガは軽々と回避した。
出久も黒鞭を放つ。
「大人しくするんだ……!」
「やだ♡」
戦闘は膠着していた。
焦るのはこちらの方だ。
時間がない。
ユカリはまだ上にいる。
その時だった。
インカムからノイズ混じりの声が響く。
『――見つけた!!』
轟だった。
爆豪と出久の動きが止まる。
『ユカリ先輩を発見した!』
空気が変わる。
「どこだ!?」
怒鳴り声を上げる爆豪。
『最上階中央通路!』
轟の声は切迫していた。
『荼毘と一緒だ!!』
その瞬間。
爆豪の瞳が見開かれる。
出久の心臓も大きく跳ねた。
見つかった。
ようやく。
ようやく。
「絶対離すな!!!」
爆豪が大声で叫んだ。
トガはそんな二人を見て笑う。
「あはっ、見つかっちゃったんだ〜」