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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第29章 救出




***

2階通路では、ミリオと環が部屋を探し回っていた。

「ユカリいた!?」

「いない」

「こっちもだ!」

時間がない。

敵もどんどんやって来る。

この隙にヴィラン連合はユカリを連れて逃げるかもしれない。

早く。

早く見つけないと。

その時だった。

二人のいる通路に、拍手の音が響く。

パチパチパチ。

二人が振り返る。

そこには。

シルクハットを被った男が立っていた。

「お見事」

コンプレスだった。

「まさかここまで来るとは」

ミリオが足を止める。

コンプレスは優雅に一礼した。

まるで舞台俳優のような仕草。

「しかし困った。この先へは通せない」

ミリオは手を出して構える。

「……どいてくれないかな」

「それは難しい相談だ」

コンプレスが笑う。

「私も仕事中でね」

環も無意識に一歩前へ出る。

ユカリの顔が浮かぶ。

監禁されているかもしれない。 

怖い思いをしているかもしれない。

そう思うだけで胸が苦しくなる。

でも。

ここで退くわけにはいかない。

コンプレスもゆっくり帽子へ手を添えた。

「さて。ショータイムといこうか」


通路で激突する。

ミリオと環とコンプレス。

それぞれの戦いが始まった。


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