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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第26章 林間合宿




――

―――

静寂。

そこには誰もいない。

残されたのは伸ばされたままの手だけ。

爆豪が立ち尽くす。

目の前からユカリが消えた。

本当に。

消えた。

轟の拳が震える。

間に合わなかった。

目の前にいた。

それなのに。

助けられなかった。

出久は地面に膝をついた。

あと一歩だった。

本当にあと一歩。

一歩だったんだ―――


そして。

死柄木の姿も。

黒霧も。

ヴィラン連合も。

全て消えた。


夜の森に残ったのは。

圧倒的な喪失感だった。


数秒後、遅れて駆け込んできた相澤たちが目にしたのは。

誰もいなくなった現場と。

怒りと後悔で立ち尽くす三人の姿だった。

爆豪は俯いたまま。

ぎり、と拳を握る。

血が滲むほど。

爪が食い込むほど。

強く。

そして。

誰にも聞こえないほど低い声で呟いた。


「……取り返す」


それは誓いだった。

絶対に。

何があっても。

ユカリを連れ戻すという。


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