第26章 林間合宿
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林間合宿地。
夜の森は完全に戦場へと変わっていた。
爆発音。
個性の衝突音。
教師たちの指示。
生徒たちの避難誘導。
各所で戦闘が発生している。
相澤はその中心で状況を整理していた。
目の前ではプロヒーローたちがヴィランと交戦している。
教師として。
ヒーローとして。
まず優先すべきは生徒の安全だ。
だから指示を飛ばし続ける。
だが。
胸の奥に引っかかるものがあった。
おかしい。
あまりにも。
おかしい。
相澤は周囲を見渡す。
敵戦力。
配置。
行動。
どれもバラバラに見える。
統一性がない。
無差別にも見える。
だが。
本当にそうか?
以前USJを襲撃した時のヴィラン連合は未熟だった。
感情的だった。
計画も粗かった。
だが今は違う。
明らかに違う。
今回の動きは計算されている。
爆発。
陽動。
戦力分散。
教師の誘導。
強敵の配置。
全部。
まるで。
こちらを動かすために組まれている。
相澤の目が細くなる。
「……待て」
誰にも聞こえない声。
地図を頭の中で組み立てる。
教師の位置。
プロヒーローの位置。
生徒の位置。
敵の位置。
そして。
ヴィラン連合。
奴らは何を狙っている?
生徒を殺す?
違う。
だったらもっと効率的な方法がある。
施設を壊す?
違う。
そのための火力が足りない。
教師を潰す?
違う。
むしろ接触を避けている。
なら目的は。
もっと限定的な何か。
一点。
一点だけを狙うなら。
相澤の脳裏に浮かんだのは。
放課後の職員室だった。
『当日は1-Aの警護を通形とユカリ』
『1-Bの警護を波動と天喰に頼みたい』
その瞬間。
背筋を冷たいものが走った。