• テキストサイズ

【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第26章 林間合宿




***


林間合宿地。

夜の森は完全に戦場へと変わっていた。

爆発音。

個性の衝突音。

教師たちの指示。

生徒たちの避難誘導。

各所で戦闘が発生している。

相澤はその中心で状況を整理していた。

目の前ではプロヒーローたちがヴィランと交戦している。

教師として。

ヒーローとして。

まず優先すべきは生徒の安全だ。

だから指示を飛ばし続ける。

だが。

胸の奥に引っかかるものがあった。

おかしい。

あまりにも。

おかしい。

相澤は周囲を見渡す。

敵戦力。

配置。

行動。

どれもバラバラに見える。

統一性がない。

無差別にも見える。

だが。

本当にそうか?

以前USJを襲撃した時のヴィラン連合は未熟だった。

感情的だった。

計画も粗かった。

だが今は違う。

明らかに違う。

今回の動きは計算されている。

爆発。

陽動。

戦力分散。

教師の誘導。

強敵の配置。

全部。

まるで。

こちらを動かすために組まれている。

相澤の目が細くなる。

「……待て」

誰にも聞こえない声。

地図を頭の中で組み立てる。 

教師の位置。

プロヒーローの位置。

生徒の位置。

敵の位置。

そして。

ヴィラン連合。

奴らは何を狙っている?

生徒を殺す? 

違う。

だったらもっと効率的な方法がある。

施設を壊す?

違う。

そのための火力が足りない。

教師を潰す?

違う。

むしろ接触を避けている。

なら目的は。

もっと限定的な何か。

一点。

一点だけを狙うなら。

相澤の脳裏に浮かんだのは。

放課後の職員室だった。

『当日は1-Aの警護を通形とユカリ』

『1-Bの警護を波動と天喰に頼みたい』

その瞬間。

背筋を冷たいものが走った。



/ 575ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp