• テキストサイズ

【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第26章 林間合宿





「まだ確定じゃないが、林間合宿中に接触してくる可能性もある」

「…………」

「もちろん教師陣が警護する。だが、何が起こるかわからない。イレギュラーは必ず発生すると思っておいた方がいい」

ユカリは黙って話を聞く。

「今年の1年は個性も戦闘能力も高い」

「だからその分、狙われる可能性が高い」

相澤は続ける。

「そこで今回、生徒側からも下級生を守れる人材を配置することになった」

机の上に置かれた資料へ視線を落としながら言う。

「当日は1-Aの警護を通形とユカリ」

「1-Bの警護を波動と天喰に頼みたい」

そして最後に相澤はユカリを見る。

「いけるか」

確認の言葉。

だがユカリに迷いはなかった。

もしヴィラン連合が本当に現れるなら――絶対に被害を出すわけにはいかない。

それが1年生ならなおさらだ。

ユカリは真っ直ぐ相澤を見返した。

「いけます」

即答だった。

相澤は小さく頷く。

「そう言うと思った」

相澤はわずかに目を細める。

「だが無理はするな。お前たちも守られる側だってことは忘れるなよ」

「……はい」

職員室を出る頃には空は夕焼けから群青色へ変わり始めていた。

廊下を歩きながら、ユカリは小さく息を吐く。

林間合宿。

楽しい行事になるはずだった。

だが胸の奥には、どこか言葉にできない違和感が残る。

それはきっと。

教師たちが警戒している空気を感じ取ったからか。

それとも――。

まだ見えない何かが、確かに近付いているからなのか。

ユカリは知らない。

その頃、遠く離れた場所で。 

ヴィラン連合もまた、同じ日を待っていることを。



/ 571ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp