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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第25章 夏祭りボランティア




―――   


夜の祭りの光とは別の場所。

森を抜けたさらに奥――

人気のない廃ビルの一室。

そこに、不気味な静けさがあった。

カーテンのない窓から、遠くの花火だけが小さく見える。

その光を、歪んだレンズ越しに覗いている男がいた。

「……ふーん」

低い声。

黒い外套の男――死柄木弔は、かゆそうに首元を掻いた。

その隣で、ゴーグル越しに映像を覗くのは黒霧。

「雄英の行事は盛況のようですね」

丁寧な声。

だが内容は穏やかではない。

さらに後ろ。

ソファに足を投げ出している男。

笑っているようで、笑っていない。

トゥワイス。

「おいおい、青春ってやつか!?いいなぁ!俺も混ざりてぇよな!?なぁ!!」

「うるせぇよ」

冷たく切り捨てる声。 

窓際で煙草をくゆらせている男。

荼毘だ。

炎のような焼け跡を持つその男は、遠くの花火を見ながら無関心そうに吐き捨てた。

「ガキの遊びにしては派手だな」

その隣で、柱の影に寄りかかっている影。

白い仮面を軽く指で弾くように触れながら立つ男は、少し残念そうに言う。

「つれないねぇ、こんな日にこのエンターテイナーにお声がかからないとは」

トガヒミコは、ぼんやりと花火の方向を見ていた。

「ねえねえ、弔くん」

「……なんだ」

「さっきの子、すごく楽しそうだったね」

その言葉に、死柄木の指が止まる。

トガは続けた。

「ヒーロー側のあの女の子。ずっと泣いてる迷子を助けてた」

「……ふーん」

死柄木は興味なさそうに返す。

だが。

黒霧が静かに言った。

「ユカリ様、ですね」

映像には、花火の下で笑っているユカリの姿。

その周囲には、雄英の生徒たち。

出久。

爆豪。

轟。

そしてミリオたち。

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