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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第25章 夏祭りボランティア




***

祭りの賑わいの中。

A組と別れたユカリたちが巡回を続けていたその時だった。

全員の耳につけられたインカムから雑音が入り、すぐに聞き慣れた声が響く。

『相澤だ』

一瞬で空気が変わる。

雑談をしていた生徒たちの表情が引き締まった。

『迷子発生』

相澤の声はいつも通り冷静だった。

『対象は五歳の男児』

『保護者とはぐれたらしい』

ユカリたちは足を止める。

周囲では祭りの音楽や人々の笑い声が続いている。

だが、ヒーロー科の生徒たちだけは即座に状況把握へ移った。

『対象の個性は感情連動型』

相澤が続ける。

『不安や恐怖が強くなるほど個性が暴走する』

ねじれが「あらら」と小さく呟く。

相澤はさらに説明した。

『身体が発光する』

『小規模な爆発が起きる』

『周囲の物体が浮遊する』 

『現在は未確認だが、感情の高ぶり次第では他の現象も発生する可能性がある』

周囲の祭り客に被害が出る前に見つけなければならない。

『未然防止を優先』

『発見次第保護』

『刺激するな』

『以上だ』

通信が切れる。

その瞬間。

ミリオが真っ先に動いた。

「手分けしよう!この人混みだと一ヶ所ずつ探した方が早い!」

いつもの明るさはそのまま。

だが、判断は速い。

環もそれに頷く。

「……泣き出したら危険だ」

ユカリはすぐに周囲の地図を確認する。

祭り会場はかなり広い。

神社。

屋台通り。

広場。

川沿い。

迷子の子どもが行きそうな場所はいくらでもある。

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