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【ヒロアカ】MY SWEET HEROES

第25章 夏祭りボランティア




すると。

前方から聞き慣れた声が聞こえた。

「うわぁぁぁぁ!!人が多い!!」

あまりの人の多さに目眩みしそうになっている出久がいた。

「落ち着きたまえ緑谷くん!」

飯田が肩を掴んでいる。

近くには常闇や八百万たちもいる。

どうやら1年A組も同じ区域を巡回中らしい。

「あ!ユカリ先輩〜!」

上鳴がユカリを見つけて手を上げる。

「今日もめっちゃ可愛いっすね!」

「あんたよく恥ずかしげもなく言えるね……」

耳郎が呆れながら言う。 

「え?普通じゃね?」

「わかるわかる。もはやユカリ先輩に可愛いって言うのはおはようって言うのと一緒みたいな感じだよなー」

瀬呂がわかりやすく例える。

「そうそれ!」

「いや全然理屈わかんないんだけど!?」

そんなA組の様子を見て、ユカリは笑いながら手を振り返す。

「みんなお疲れさま」

「先輩たちも!お疲れさまです!」

和やかな空気の中。

ふとユカリが近くの屋台に視線をやると。

「爆豪〜、一口くれって」

「あ?テメェで買えや」

りんご飴を片手に歩いている爆豪と切島を見つけた。

「いや、一口だけでいいんだって!」

「死ね」

「ひどくね!?」

完全にプライベートに見えるが、一応ボランティア中だ。

爆豪がユカリに気付く。

二人の視線が交差する。

「…………」

が、ユカリは少しだけ視線を逸らす。

この前の夜を思い出したからだ。

一方の爆豪は無言でりんご飴をかじりながら、何事もなかったように歩いていく。

……ように見えた。

だが、すれ違いざま。

ほんの一瞬だけ、ユカリの方を見て。

「風邪ひくなよ」

それだけ言った。

歩みは止めず、そのまま去っていく。

「ねえ今の」

ミリオが口を開いた途端、環が制止する。

「言うな」

「まだ何も言ってない」

「言うな」

ねじれは肩を震わせている。

笑いを堪えているのだ。

ユカリは顔を赤くしながら視線を逸らした。

祭りの灯りが揺れる。

平和な夏祭り。



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