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ロマンス【ジョジョ4部】

第5章 first love…?


「……んー……海なんて、高校生以来だなぁ……」
「遊びに行くんじゃあないんだぜ?あくまでネタ探しだ」
「わ、分かってますって!でも、露伴先生がネタ探ししてる間私ヒマだなぁ……」
彩峰がそう言ったので、こいつは漫画家を支える編集者としての自覚がないのかと思ってしまった。
「おい、彩峰。君も探すんだ、リアリティのあるネタをな」
「え!私もですか!?ご自分で探した方が見つけた時の喜びもひとしお……」
「口答えするな」
睨みをきかせると、彩峰は「ひっ」と縮み上がった後、気まずそうにコーヒーカップに口を付けた。

全く、仕方のない女だ。

僕の事を魔王か何かと勘違いしているのか、僕の前ではいつもやたらビクビクしている。

そのくせ、訳の分からない言動をする。

本人は僕に振り回されていると思っているのだろうが逆だ。

僕が彩峰に振り回されているのだ。

全く、勘弁して欲しいと心から思う。

「朝食を済ませたら早速行くぞ」
「あ、はい」



だが、この後僕は自分でも知らなかった心の内を知る羽目になってしまう。










数時間後。


「露伴先生、車で行けそうなのはここまでですね。あとは歩きましょう」
駐車場を見つけた彩峰が、車をバックさせながら言った。
「そうだな……ん?」
僕は、視線の先に見覚えのある人物を見つけてしまう。

白いロングコートに、白い帽子。

やたらでかい背。

「彩峰、僕は先に行く。ちゃんと停めて来いよ」
それだけ言って一足先に車を降りると、僕はその見覚えのある人物に向かって声をかけた。

「承太郎さん、どこへ行くんですか?」

僕の声に振り向いたのは、空条承太郎。

「ああ、露伴くん。君こそどこに行くんだ?」
「海に行くんですよ。まぁ、何かいいネタが転がってないかと思いましてね」
「そうか」

承太郎さんが相槌を打ったところで、会話は終わって沈黙が流れる。

でもまぁ、相手が承太郎さんならこの沈黙も悪くはない。

僕達が並んで歩いていると、後ろから足音が聞こえてきた。
どうやら、彩峰が早足で追いかけてきたらしい。

「露伴先生、待ってくださいよぉ!……っと、お隣の方は……」
「やっと来たのか。相変わらずすっとろいな。こちら、空条承太郎さんだ」
「空条……?」
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