• テキストサイズ

ロマンス【ジョジョ4部】

第4章 告白をしよう!




彩峰さんと付き合い始めて、しばらく経った頃。


俺は、放課後康一と億泰と喋りながら街中をふらついていた。

「でもさ、よかったね仗助くん!彩峰さんと付き合えて」
「仗助えぇぇ!おめーマジでずりーぞぉ!あんな美人と……ッ」
「普段どんな会話してるの?」
「あー……毎日は話してねえな」
「えっ!?そっか、彩峰さんも、仕事あるしね」
「いや、そうじゃあなくてよぉ……」

毎日話さない理由……それは彩峰さんが仕事とかどうとか、彼女の事を思いやった理由じゃあなかった。

「なんつーか……気まずくねぇか?」
「気まずいってなんだよ!仗助えぇぇ……贅沢な悩み抱えやがって……!」
「気まずいって、誰と?」
「んー……母ちゃん」

俺は、携帯電話を持っていない。

だから、会えない時に話すのは必然的に家電だ。

最近、かなりの頻度でコソコソ電話してるもんだから、なんとなく電話代とか、聞かれたらヤバいとか、気まずい事だらけだ。

「お母さんね……なんか分かるよ、仗助くん」

康一が、うんうんと頷いた。

「別にやましい話してるわけじゃあないんだけど、後ろめたいよね……なんでだろうね、あれ」
「そう、そうそう!分かってんな康一!後ろめたい!」
「おめーらあぁ!贅沢な悩み共有してんじゃあねーよおぉ!」
「贅沢か?っつーかよぉ、泣くなよ億泰……」
「泣くぜぇ俺は……!泣く……あれ?」

億泰が、どこかを見て立ち止まったのでなんか気ィでも引くモンがあったのかと億泰の視線の先を見た。

「……あれは……」

億泰が見ていたのは家電量販店。

その店頭でウチのお袋が何やら携帯電話を真剣な眼差しで見ている。

「母ちゃん何やってんだ……?」
「何って……ケータイ買うんじゃあねーのか?」
「話しかけてみたら?仗助くん」
「……いや……」


真剣なお袋にいきなり話しかけるとキレられる。


それを分かっていた俺は、首を横に振った。

「母ちゃんもなんか色々あんだろ……行こうぜ」
「えっ?いいの?」
「いんだよ。あ、ドゥ・マゴ寄ってこーぜ」
「おめーらあぁ!寂しい俺になんか奢れよ!」
「んだよそれ!つーか寂しくねーだろ!」


俺が、お袋からのサプライズに沸くのは、もう少し後の事だ。
/ 45ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp