第4章 告白をしよう!
「……あれ……?」
露伴先生、どうしたんだろ……
いつもなら、バカとかマヌケとかなんとか言われててもおかしくないのに……もうバカはさっき言われてるけども……
けど……
「ま、いっか!」
言われないなら、それに越したことはないし!
それよりも、仗助くんに思考を戻そ!
「うへへ……♡」
私は、露伴先生の事をさっさと忘れてまたトリップしながら洗い物を再開した。
彩峰は馬鹿だ。
家に帰ると、あいつは変な独り言を言いながらニヤニヤして洗い物をしていた。
その弛みに弛んだ間抜け面を、仗助に見せてやりたい。
きっと、幻滅するに決まっている。
……と思いたいが、生憎仗助も間抜けなバカ男だ。
何も感じないかもしれない。
そう考えると、あの2人はお似合いだろうと思う。
どんな関係かは、知らないし知りたいとも思わないが。
しかし、彩峰あいつ……。
あの女は、僕の家に住まわせてやっているのに1ミリも僕を見ようとはしない。
あの時だって、仗助仗助……。
あの時。
あの日の夜、彩峰の身体に触れた時の事を思い出すと、急に体が熱くなった。
あの、熱くて狭い彩峰のナカ。
あの時、もっと先まで進んでいたらどうなっただろうか。
彩峰は、目を覚ましただろうか。
「……っ……」
馬鹿か、僕は。
別に、触りたくも……
触り……
……
何故か、考え込んでしまった自分が気持ち悪かった。
僕は、彩峰をどう思っているのだろうか。
どう……
とは……いや……
ただの、馬鹿だと思っているんじゃあないのか?
それ以外の感情なんて、持ち合わせていない……はずだ。
なのに、あの時の事を思い出す度に蘇る熱はなんだ?
考えても、分からなかった。
ただ、仗助と彩峰が親密そうに笑い合っているのを想像すると、腹が立ってくる。
それがどうしてなのかも、分からなかった。
この、なんなのか分からない奇妙な感情が少し気持ち悪かった。
「……クソッ……」
僕は、どうしても今だけその気持ち悪さを忘れたくて、机に向かうと無理矢理仕事に没頭した。
僕がこの気持ちの正体を知るのは、少し先の事になる。