第4章 告白をしよう!
彩峰さんに、夕飯に誘われた。
しかも、その顔は若干赤く染まっていて意を決して言ってくれたんじゃあ……と、自分に都合のいい解釈を俺はしてしまった。
マジか……こいつは……グレートだぜえぇッ!
彩峰さんの手料理が食えるとか……サイコーじゃあねえかッ!
よし、尚更今日キメるしかなくなってきたぜ……
「そうだよね、学生ってお金結構かかるし……夕飯にお弁当とか言われてもお財布の中身気になっちゃうよね!」
は?
「もちろん、お金は私が出すから!気にしないで!」
ちょっと、待ってくれ……!
彩峰さんのズレた発言で、彼女が何か勘違いをしている事に俺は気付いた。
ち、違う彩峰さん!
俺は夕飯代浮いてラッキーとか思ったんじゃあねぇ!
……ど、どうすりゃあいいんだ……
「仗助くん、何食べたい?出来る限り作るからなんでも言って!」
笑顔の彩峰さんがそう言った。
俺はきっと今、引きつった笑顔をしているに違いない。
「なんでもいいっスよ、彩峰さんが作ってくれんなら……はは……」
その後は、正直何が食いてえって言ったとか、何を買ったとかそういうのは緊張やら妙な誤解を解きたいとか焦る気持ちやらがごっちゃになってしまって、ほぼほぼ覚えていなかった。
「彩峰さん……冷静に考えたら俺……」
露伴の事だ、絶対俺を自分の家になんか入れたいと思うワケないだろうし、入ったと知ったら怒り狂いそうなのは目に見えてる。
露伴の家の前で、俺はその中に入るのを躊躇った。
「露伴先生?もしかしたら日付またぐかもって言ってたくらい遅くなると思うから、多分大丈夫だと思うけど……」
俺は別にいいけど、彩峰さんにまで露伴の被害が及ぶのは避けたい。
「でもなぁ……」
「それに、なんかあったら私がなんとかするから!露伴先生に怒られるの、慣れてるし」
露伴あの野郎……
彩峰さんに何をそんな怒ってやがんだ……
「だから……上がって?って、私の家じゃあないけど!」
……そうだよな……
考えたら、千載一遇のチャンスだもんな、こんなのよぉ……
俺は、彼女の言葉と手料理が食えるという誘惑に負けて、まるでコソ泥にでもなった気分で露伴の家に入った。