第19章 それでも進む
薨星宮への長い階段を登る。
建物の中の床の扉を開けると、今度は降りる階段が現れた。
降りていくと、2人の女性がいる。
1人は真希だ。
ポニーテールにしていた長い髪は随分と短くなり、丸い眼鏡を掛けている。
「久しぶり……ってわけでもねぇか」
まだ片目を包帯で隠していた。
金髪ロングの綺麗な人はヒラヒラと手を振っている。
会釈をしていると隣から大きな声が聞こえ、繋がれていた手が離れた。
「真希さん!!もう動いていいの?」
「おう。問題ねぇ」
寂しくなった手を気にしながら、2人から目を逸らした。
――帰ってきて先に会ったのは、私かな……真希なのかな……。
意味のないことを考えながら、気にすることではないと、余計な思考を振り払った。
そのまま天元様の結界について話し始める。
薨星宮に行く途中、忌庫がある。
その忌庫に脹相の弟達――呪胎九相図の亡骸があり、脹相はその気配がわかるらしい。
幾つもある天元様に向かう扉は、それで見極められるだろう。
「それはいいとして。コイツは誰だ」
真希の質問に、全員が黙った。
悠仁が言いにくそうに「兄貴」だと言った。
そのままみんなで天元様のところに行こうと、降りてきた階段に向かう。
「悠仁ーー!!!」