第19章 それでも進む
私たちは天元様に会うことになった。
悟……獄門疆の封印の解き方。
加茂憲倫の具体的な目的と今後の出方。
その2つを天元様に聞く為だ。
どうやら悠仁は先に聞きたいことがあるらしい。
恵に恐る恐る聞き始める。
「釘崎は、どうなった」
恵は何も答えなかった。
野薔薇は特級呪霊、真人と戦った。
棘は腕を失い、真希は全身火傷。
禪院家の現当主は……。
そして、呪術界最強の五条悟は封印。
私たちは渋谷で多くのものを失った。
悠仁は拳を握り、辛さを押し込めているようだった。
私は無意識に憂太の服を握る。
「憂太……帰ってきてくれてありがとう。憂太がいなかったら私、耐えられなかった」
憂太が座っている瓦礫に膝をつき、肩に額を乗せて袖を握る。
「うん。辛い思いさせてごめんね。もう千景を置いてなんて行かないよ」
握っている手を憂太は撫でてくれた。