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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第19章 それでも進む


全て自身のせいだけにしようとする悠仁に恵は、「俺たちのせいだ」と否定する。
そんな2人の会話を私と憂太は黙って聞いていた。

「まずは俺を助けろ、虎杖。加茂憲倫が仕組んだ、呪術を与えられた者たちの殺し合い――"死滅回游"」

見上げると気づいた憂太が覗き込んできて、微笑んだ。

結界の中に入った術師や非術師は泳者となる。
他泳者を殺して得点を獲得する。
得点の変動が見られない場合は術式を剥奪される。

そんな、デスゲームに津美紀ちゃんが巻き込まれた。
無意識に憂太の学ランを握り締める。
憂太はそんな私を落ち着けるように、頭をぽんぽんとした。

――許せない。
人は呪霊だけではなく、色んな要因で命を落とす。
それなのに殺し合いなんて……。
しかも、本人の意志とは関係なく参加させられる人たちもいる。

「もし次、俺が宿儺と代わったら、迷わず殺してくれ。先輩なら出来ると思う」

悠仁が宿儺が恵で何かを企んでいるので、憂太にそんなことを頼んだ。

「わかった。ベストを尽くすよ」

「……憂太」

少し怖くなって、憂太を見上げて眉を下げる。

「"死んじゃダメだよ"」

最後に悟が私にかけてくれた言葉を、私は憂太に向けた。

「うん。千景もだよ」

憂太の膝から降りて、肩に手を置いた。
さすがにあのまま話を続けるのは恥ずかしすぎる。

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