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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第19章 それでも進む


「憂太……憂太ぁ……好き。すきっ……!」

憂太の背中に回した腕できつく抱き締める。
すると憂太がいきなり体重を掛けてきて、潰れそうになってしまった。

落ちないように抱き締められている。
――余計に苦しい……。

だがすぐに憂太は身体を戻し、安堵の息を零した。

「よ……よかった〜〜」

どうしたのかと思い、号泣したままの顔で憂太を見上げ、その視線を追った。
目を覚ました悠仁と目が合う。

すぐに顔を戻して、憂太の肩に押し付けた。
――見られた?聞かれた?
憂太に甘えてるところを見られるなんて、恥ずかしすぎる。

憂太の胸を「言ってよ」と叩いた。
憂太はクスクス笑いながら髪を撫でる。

涙はいつの間にか止まっていた。

「9月頃かな。五条先生がわざわざ会いに来てね。まあ、千景のこともあったからだけど……。それで、君のことを頼まれたんだ」

あの時悟は憂太に悠仁のことを頼んでいたそうだ。
もしかしたら悟は、こうなることを予想していたのかもしれない。

悠仁に死刑執行を偽装したことを伝えた。
憂太はずっと私を抱えたまま、髪を撫でている。
――その話、私がここにいないと出来ないの……?

でも、ここにいるのが1番安心する。
憂太が辛い時は、私もこうしよう。

「……どうして、そこまでして」

「僕が大切にしている人たちが、君を大切にしているからだよ。ね、千景」

いきなり声をかけられて、短く「うん」と返しながら頷いた。

その後憂太は自身の話をする。
里香ちゃんのことを話しているようだ。

「君は悪くない」

「……違うんだ。俺のせいとかそういう問題じゃなくって、俺は……人を……」

悠仁の声はどんどん小さくなる。
悠仁は宿儺がしたことを自分がしたことのように、ずっと重く受け止めている。

いきなり恵が来て、また甘えてるとこを見られたと、憂太の腕の中で縮こまった。

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