• テキストサイズ

呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第19章 それでも進む


焚き火の温かさが肌に伝わってくる。
でも、それよりも憂太の温度の方が、私を温めてくれた。

直哉はもう何もしてこないと思うけど、あの性格からして、憂太にされたことは相当屈辱的だったと思う。
弱っているところを見下ろされて、ボコボコにされて、そして……使い道があるからと反転術式で治された。

もう忘れたいと頭を振り、余計に憂太に密着する。
憂太はずっと「好きだよ」と囁いていた。

「……憂太の子なら、欲しいな……」

「……そうだね。色々落ち着いたら、考えようか」

髪を撫でる指が一瞬、ピクッと反応していた。

「でも当分は、僕だけ見てて欲しいな」

憂太を見上げると、優しく微笑んでいた。
ほんの少し唇を開き、目を細める。
そのまま憂太に近づいていった。

重なった唇が温かい。

少し離れて、頬に擦り寄る。
そのまま下りて、肩に額を預けた。

いつの間にか、震えは治まっていた。

/ 272ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp