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呪いのなかで、恋々【乙骨憂太】

第19章 それでも進む


「千景、大丈夫……じゃないよね」

憂太は悠仁の胸を貫き、すぐに反転術式で治療した。
だからたぶん、悠仁は大丈夫。
まだ眠っている悠仁を、憂太の腕の中で見ていた。

でもすぐに悠仁から目を逸らし、ぎゅっと瞑る。
憂太の白い学ランにしがみつき、ぶるぶると震えていた。

「もう僕しかいないよ。……虎杖くんはいるけど、まだ目を覚ましてないし……」

髪を優しく撫でられ、涙が溢れていく。
憂太のお陰で安心して、少しずつ落ち着きを取り戻していった。

―――直哉に会った。
悠仁のところに駆けつけたら、直哉もいた。
何故か直哉は呪胎九相図の脹相という男と戦っていたけど。

"「はよ、俺の子産めや。女はそれしかすることないやろ。俺の子産めるん、嬉しないんか?」"

そう憂太の前で言われた。
直哉は脹相の血を体内に入れられ、膝をついて苦しんでいた。
それでも私は恐怖を覚えてしまった。
されたことを思い出してしまった。

「では――僕に殺されるのは嬉しいですか?僕の婚約者を傷付けたこと、死んでも償い切れないと思いますけど」

憂太は静かに怒りを燃やし、悠仁を引き摺ったまま私を背中に隠した。

「あぁ、治しますよ。僕の反転術式、他人も治せますので。その代わり、虎杖くんの死はあなたの口からも、上に報告してください」

憂太は脹相との戦闘と、自身でつけた直哉の傷を、反転術式で治していた。

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